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日本人の死因3割以上はガン!がん予防で注意したい4つの食生活

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日本人の死因ナンバー1は『がん』です。年間30万人以上、およそ3人に1人の日本人ががんで亡くなっています。

そのうち、2人に1人が男性、3人に1人が女性といった割合で悪性腫瘍を発症し、がんは国民病と言っても大げさではありません。

身近な人が、突然がんを患ってもおかしくないほど深刻な事態です。
がんの予防対策として定期的な健康診断を心がけるほか、生活習慣の改善でがんを防げる可能性は高くなります。なかでも特に気をつけたい習慣が食生活。

国立がん研究センターは、様々なメディアで食生活の改善ががん予防に効果的であることを発表しています。

食生活の改善は単に健康の問題だけではなく、がん予防にも効果的。がん予防を高めるための食生活を日頃から習慣づけましょう。

カロリーバランスと体型維持

運動や仕事で消費したエネルギーを補うためや、体重を維持するために摂取するカロリーは必要ですが、バランスの悪い食生活はがんの発症を高めてしまうリスクがあります。

適性のカロリーを補う食事が、がん予防に望ましいと言えるでしょう。肉中心の食事や炭水化物ばかり好んで食べていては、“がんに餌を与えている”のと同じこと。

カロリーバランスを考えた食事が食生活改善の第一歩。ただし、カロリーを制限するといっても無理なダイエットは禁物ですね。

痩せすぎは逆効果になってしまいます。日頃の運動量や生活リズムによって消費するカロリーが個人で異なるため、自分のライフスタイルに合わせたカロリーを摂取するよう心がけたいところ。

カロリーバランスに気をつけるとは、標準的な体型を維持するという意味でもります。痩せすぎ、太り過ぎはがんの発生を高める危険性があるので十分注意しましょう。

野菜、果物はがん予防に好ましい

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活性酸素は体に悪く、がんにも悪い影響を及ぼします。野菜や果物は体内で発生した活性酸素を浄化する働きがあり、がんのリスクを抑える効果があります。

また、がん物質を解毒する酸素の働きを活発にしてくれるんです。カロリーを豊富に含む食品はがんの餌となり、野菜や果物といった低カロリー食品ががん予防には最適です。

口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、肺がんの予防に効果的で、1日に400グラムの野菜や果物を目安に食べると健康的な食生活と言えるでしょう。

基準値を超えた食塩はNG

食塩の過剰摂取は胃がんのリスクを高めてしまうおそれがあります。食塩の摂取量は男性で9グラム、女性で7.5グラムが1日の目安。

この量を上回る食塩の摂取は避けたいところです。カロリーを気にすることも重要ですが、それと同じように基準値を超えた食塩の過剰摂取にも気をつけましょう。

がん予防に役立つ必要成分

食物繊維、大豆イソフラボン、カルシウム、ビタミンD、ビタミンC、カロテノイド、ミネラル、これらの成分をふくむ食品はがん予防に効果があります。

ただし、サプリメントでは効果が認められていません。あくまでも、食事から摂取する栄養素の話。
また、1日1杯~2杯程度のコーヒーは肝臓がんや子宮体がんの発症を防ぎ、緑茶は胃がんの発生リスクを低下させる働きがあります。

がん予防は食生活の改善から

ほかにも、がん予防を高める食生活はありますが、今回は日常で特に意識したいポイントをチェックしました。

誤解しないで欲しいのは、「あれこれ食べるな」と言っているわけではなく、バランスのとれた食事を実現して欲しいということ。

肉はダメ、炭水化物は危険、などといった極端な話ではないのです。

体が欲しがるままの食事を避け、バランスのとれたメニューを心がけるようにしたいですね。普段の何気ない予防が、思いもよらない効果を発揮しますから。